【PCトラブル対策】PC起動時に『Windows 更新プログラムの構成に失敗しました。変更を元に戻しています。』と表示され、数時間後に起動する場合の対処方法
2015年9月に遭遇した事象となります。
電話にて「しばらく前から PCの起動が異常に遅い」と連絡を受け、調査。
電話で確認した事象、事象に伴う調査と対応
Windows 7 Home Premium
ノートPC lenovo g580
デスクトップ画面まで一応表示されるるが、電源ボタンを押した後に2-3時間ほどかかる。
独自に調べてもらったようで、「Windows Update に必要なシステム領域の容量の関係があるような気がする」とのこと。
ノートPCのHDDの残り容量は、10GB前後と容量も低いため、
HDDの分析ツールを利用しながら、空き容量を20GB超にまで増やしたが、改善されない。
セーフモードも一応起動する。
…とのこと。
…うーん。電話じゃわからないなー。
HDDは生きているっぽいし、データ救出後に工場出荷時に戻せば、利用できるような気がするけど、とりあえず、実際にものを見せてもらうために、発送を依頼。
手元に届いた後に確認した事象
PCが手元に届いたので、とりあえず電源ボタンを押してみる。
- Bios正常起動。
- 「Windowsを起動しています」が表示される。
- 「38000(くらい)個中 200(くらい)個目の更新を適用しています。」と表示され、途中の 3500個目くらいの更新を適用されてているときに、画面が暗転する。
- 暗転状態から、画面が切り替わり、『Windows 更新プログラムの構成に失敗しました。変更を元に戻しています。』と表示され、しばらく変化が見えない状態となる。
!?なんだこれ。
HDDアクセスランプは点滅しているので、フリーズしてるってことはなさそうなので、とりあえずそのまま放置しておくことにします。
2時間ほど経過すると、ようやくデスクトップ画面が表示される。
あー、起動しちゃうのね。
起動しないのであれば、HDDから救出できるデータを救出して、強制的にリカバリするつもりだったのだけれどw
まぁ、起動するのであれば、もう少し調査してみることにします。
さて、なんとなく Windows Update 周りに問題が発生しているような気がするので、そのあたりを重点的に眺めてみる。
Windows Update 更新履歴の表示の確認
とりあえず Windos Update の画面を呼び出してみる。
「利用できる重要な更新プログラムはありません」とのこと。ふーん。
更新履歴の表示を呼び出してみる。
直近、数十(数百?)の状態が「失敗」と連続して、表示されている。
この状態を改善すれば、状況が改善するような気がするので、改善手段を探してみることにする。
Windows 更新プログラムの構成に失敗しました。変更を元に戻しています。コンピューターの電源を切らないでください" というエラーが Windows 更新プログラムをインストールしようとすると発生する
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/949358Windows更新プログラムの構成に失敗しました
http://blog.goo.ne.jp/doratomonet/e/1146a2782b965fec972129b8010e2ca8Windows updateが失敗をくりかえす時の一般的な対処方法
http://freesoft.tvbok.com/tips/pc/windows_update_2.html
うーん。違う気がする。
もう少し調査。
Windows 更新プログラムの構成に失敗しました。
http://mizujyobi.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/windows%20%E6%9B%B4%E6%96%B0%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%81%AE%E6%A7%8B%E6%88%90%E3%81%AB%E5%A4%B1%E6%95%97%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82
★★修復方法★★
「Windows 更新プログラムの構成に失敗しました。
変更を元に戻しています。コンピューターの電源を切らないでください。」
と出たけど、ほっといたらそのうち立ち上がりました。(2,3回再起動します)インターネットに接続したら
windows update トラブルシューティングツールと検索
あー、なんとなく、これのような気がする。
とりあえずやってみよう。
Windows Update のトラブルシューティング ツールを利用してみる
問題のノートPCでGoogle にて「windows update トラブルシューティングツール」と検索してみる。
表示された、Microsoftの公式ページのリンクをクリックして、
「問題解決のために Windows Update トラブルシューティング ツールを使用してみてください。」の箇所にある、リンクをクリックして、
Windows Update を選択して、「次へ」を押すと、しばらくすると、画面が切り替わる。
とりあえず、「閉じる」のボタンを押してみる。
Windows Update の画面を呼び出してみると、更新プログラムがある旨の表記を確認。
先ほどとは異なる表記になっていたので、状況に多少なりとも変化があるようなので、電源を一度切ってみることにする。
スタートボタンから「シャットダウン」を選択。
シャットダウン中に、
「
コンピューターの電源を切らないでください。
更新プログラムをインストール中(2個中1個目)‥
」
…と表示される。
電源断後に、再び起動したところ、数分での起動を確認。
まだ、起動が若干遅い気がするが、とりあえず状況は改善されたと捉えることにする。
Windows Update 更新履歴の表示の確認
起動後、Windows Update の更新履歴に、失敗の一覧の中、最新の日程で、「成功」と表示される。
Windows Update の画面で「更新プログラムをコンピューターにダウンロードしてインストールします」と表記されているので、「更新プログラムのダウンロード」を選択するが、ダウンロードされる様子は見えず、更新プログラムのインストールが進まない。
しかし、シャットダウンを押すと、何件か更新プログラムがインストールされる。
(既に内部的にはダウンロードされている?)
そのため、シャットダウン→起動を繰り返し、ある程度落ち着くことを期待する。
…が、何回か再起動を繰り返したところ、数分で起動したものの『Windows 更新プログラムの構成に失敗しました。変更を元に戻しています。』と表示されることを確認。えー、困ったな。
Windows Update にて、「更新プログラムの確認」後に更新し、再起動してみると、
再び、数時間『Windows 更新プログラムの構成に失敗しました。変更を元に戻しています。』となってしまう。
振り出しに戻ってしまったので、あらためて考えなおすことにする。
対策
とりあえず、マイコンピュータを開き、Cドライブのプロパティを確認。
HDD全体容量420GBのウチ、空き容量は20GBほどあるが、
「このドライブを圧縮してディスク領域を空ける」にチェックが入っている。
ディスク領域の不足を解消のために、チェックを入れているのでしょうが、悪影響の方が大きいと考えているので、とりあえず、チェックを外す。
容量の改善は、続いて考えることにする。
Cドライブの空き容量を増やす方法、そして圧縮機能は使っちゃいけない
http://www.mizusima-soft.co.jp/archives/277
2. システムのTempファイルを削除する。
”C:\WINDOWS\Temp”がシステムのテンポラリファイルの場所です。
4.Windows Updateの不要ファイルを削除か移動
”C:\WINDOWS\SoftwareDistribution\Download”の中を削除します。
…を参考に、ファイルを削除してみる。
結果、空き容量は 20GB→22Bほどに多少余裕ができた。
(あまり変わらない、とは感じてしまいましたが…)
Cドライブの、隠しフォルダを含めて、すべてのフォルダを選択し、プロパティにて容量を確認。
すると、80GBほどしか利用していないことになっている。
しかし、マイコンピュータ上の表示では、Cドライブは空き容量 22GB/420GB と表示されている。
何だろうな、これ。
Lenovo の工場出荷時に戻すツールの one key recovery も一応確認するが、これの影響ではなさそうだ。
システムファイルの異常が発生している可能性があるな…と思い、
Cドライブのプロパティ→ツールから、エラーチェックを開始する。
(この時私は行いませんでしたが、エラーチェックは、ファイルをバックアップしてから、やったほうが安全ですよ)
起動時にエラーチェックがされるため、再起動してみる。
…すると、エラーチェック画面が表示されるが、
(略)
Cannot open volume for direct access.
Autochk cannot run due to an error caused by a recently installed software package.
(略)
…とどうやら、エラーチェックが開始されていないっぽい。
Windows起動時に「Cannot open volume for direct…」と毎回表示されるときの対処法
http://www.yocchi01.mydns.jp/webnote/archives/755
Windows NT系のチェックディスク実行中に「Cannot Open Volume for Direct Access」と表示される
http://www.inasoft.org/webhelp/sdfr4/HLP000111.html
…を参考に、
ファイル名を指定して実行から、msconfig を実行し、
タグ「ブート」より、ブートオプションのセーフブートにチェックを入れて、OKを押して、再起動。
すると、エラーチェックが開始され、セーフモードで起動する。
Lenovo Solution center が警告を発しているので、一応確認してみる。
HDDの容量が95%以上利用されている、とのこと(知ってます)。
ダメモトで「問題解決オプション」を選択して、しばらく待ってみることにする。
すると、標準ではチェックは入っていなかったが
「
システムによってキューされたエラー報告ファイル 1TB
」
…と表示されている。
いや、HDDの物理容量 500GBなんですが、1TBって何ですかね、コレ。
ちょっとググってみる。
ディスクのクリーンアップで不要データを削除
http://jisaku-pc.net/speed/hdd_03.html
システムによってアーカイブされたエラー報告ファイルアプリケーションが正常に動作しなくなった時に、エラー内容をMicrosoftに送信する為の情報を保存するファイルになります。
削除しないと溜まり続けてしまうファイルなので定期的に削除しましょう。
また、エラー報告機能はユーザーにとって不要な常駐ソフトと言えます。報告機能自体を停止させてしまってもよいでしょう。
少々おっかないが、とりあえずチェックしてみて、実行してみる。
数十分後、処理が完了したようなので、
msconfig を起動し、タグ「ブート」より、ブートオプションのセーフブートにチェックを外して、OKを押して、再起動。
通常に起動したので、マイコンピュータでCドライブを確認してみる。
すると、空き容量 310GB/420GB とHDD容量については、劇的に改善した。
Windows Update について
復活Win10広告KB3035583以外に2952664も消す方法
http://bto-pc.jp/btopc-com/repair/kb-3035583-2952664.html
を拝見させていただき、
KB3035583
KB2952664
は、どうやら Windows10 に関するもののようなので、
このPCは Windows10にするつもりはないので、Windows Update において非表示とさせる。
上記サイトのバッチを当ててもよかったのですが、今回はこのように対策してみました。
何度か、PC自体の再起動やメールソフトの起動などを試行して、問題がないようなので、これで解決とすることにします。
結論として
Windows10 に関する Windows Update KB3035583 KB2952664が正常に反応せず、PCの起動に数時間かかり、
更に、「システムによってキューされたエラー報告ファイル」に蓄積されて、HDDを圧迫していた。
…という複合的な事象であったようですね。
今回は KB3035583、KB2952664 を非表示にして回避をしましたが、
今後 Microsoft がWindows10 に関して同様の対応をする可能性もあるため、再発する可能性があり、頭が痛いですね。
このページに辿り着いた皆様に少しでも、解決の糸口になれば幸いです。