『ライアーゲーム LIAR GAME』は、疑うことが決して悪ではないことを教えてくれるよい漫画です。
本との出会い
人間不信になりつつあった時期に一気読みして漫画を、久しぶりに読んでみた。
やはり面白いですね。
全19巻の漫画ですが、18巻・19巻は勢いがない気もしますし、最後のオチも「俺たちの戦いはこれからだ」みたいに感じますが、とてもよい漫画だと感じます。
騙す快感・騙される快感を表現するエンターテイメントが、好みなんだなぁ、と自覚してしまいますね。
本の感想ほか、もろもろ
最初は、騙されて泣くばかりの主人公が、
巻を追うごとに、人を観て、人を疑いつつ、人を信じ、
最後は、人に信頼されて、大団円を迎える…という、ご都合主義ではあるけれども、カタルシスを感じます。
ゲームの招待状を持ってくる、ライアーゲーム事務局員への対応も、
最初は拒絶していながら、後半は自ら招き入れるのは、対比として面白いですね。
…でも、主人公(女性)の家に、簡単に上がらせてしまうのは、どうなんでしょうね。危なくない?
ゲーム事務局員が、ゲームプレイヤーの行動を補足することが、
複雑なゲームを、わかりやすくしようと演出しています。
まぁ、それでも複雑ではあるのだが、複雑でないと面白くないからね。
ゲームは、プレイヤー同士の戦い…ではなく、
プレイヤーとディーラー・事務局との戦いが本質であることが強調され、
プレイヤー同士は協力した方がトータルでは高い利益が得られるが、裏切りの可能性があるため、なかなか協力できない…というジレンマが、全体として描かれています。
第三回戦(密輸ゲーム)では、
便宜上、主人公側の南の国チームと、独裁者的ライバルが率いる北の国チームに分かれて、ゲームを戦うことになるが、
韓国と北朝鮮を模していることがすぐにわかり、印象的ですね。
第四回戦の予選 感染(パンデミック)ゲーム、本戦 イス取りゲームは、どちらも非常に面白いですね。
このあたりが、この漫画の一番面白い時期だったのではないでしょうか。
二次創作の、[ゆっくり実況]ライアーゲーム-饅頭 も面白い。